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読んだ本をまとめます

完全独習 統計学入門

2006年9月28日 小島寛之 『完全独習 統計学入門』 ダイヤモンド社

中学レベルの数学で確率にも触れずに、小標本の検定・区間推定に到達する。

中学レベルの数学で確率にもほとんど触れることなく、予備知識ゼロからスタートした人が、平均や標準偏差を計算し、データの一部からデータ全体を推測できるようになるまで導いてくれる本です。
数学の知識が不足している人が、大まかな統計学の土地勘を得るのにもってこいの本だと感じました。

きっかけ

統計学を学ぼうシリーズ1冊目です。
東大読書のクロス読みで2セット、4冊は読もうと計画しています。

概要

統計学の考え方の本質的な部分は、数学記号や数学公式ないでもきちんと伝えることができる」という指針のもと、中学レベルの数学で確率にほとんどふれることなく、第一部で平均や標準偏差とそれらを用いた検定や区間推定を学び、第二部ではそれらを展開し、母集団の平均や分散がない状況、小標本の検定・区間推定を学びます。
平均や標準偏差、母集団や標本、95%信頼区間といった言葉の意味、正規分布カイ二乗分布、T分布がなぜ、どういう時に使えるのか等、統計学に必要な知識がわかりやすく述べられていますし、章ごとについてくる練習問題を解けば自然にレビューもできてしまいます。
計算が平易に語られていることがありがたいです。

私見

平均や標準偏差正規分布による検定や区間推定までは分かっていたのですが、カイ二乗分布やT分布という母平均や母分散がわからない時の道具立てが理解できてきました。
クロス読みしている『マンガでわかる統計学 素朴な疑問からゆる〜く解説』も進めていきます。