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読んだ本をまとめます

「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書

2018年6月1日 西岡壱誠 『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』 東洋経済新報社

きっかけ

読むこと再入門シリーズ5冊目です。
目標の7冊のうちの2冊は古典を読もうときめていたので、残り1冊を何にするか迷った末、タイトルに聞き覚えがあったこの本を読むことにしました。

概要

この本は知識を自分のものにし、同時に地頭力も高める読書法である「能動的な読書」について、本の読み方と本の選び方の二つの方向から教えてくれます。
仮説作りと取材読み、整理読みと検証読み、議論読みという能動的な読書を構成する5つのステップは、1冊の本をより深く理解し、応用できるようになるためのスキームを提供してくれます。
本の選び方については、この本が必要なレベルの読者なら当たり前のようにしていることかもしれませんが、「読まず嫌い」について目を通しておいて損はしないと思いました。

## 私見

あまり読書の経験がない人向けに書かれている先の3冊に対して、この本はその先へ行く方法を示していると感じました。正直、このタイミングで読めて本当によかったな、と感じています。 時間をかけずに読み、アウトプットしようとする前者に対して、後者はそれぞれのステップで成果物を残していくことに重点がおかれています。 仮説作りで読み始める前の準備をして、取材読みと整理読みで内容を読み解きながら、検証読みで知識を偏りをさけ、議論読みでアウトプットを行うというスキームは、情報収集の効率化を目的にしているのではなく、自分の考えに立脚した知識体系をを構築することを目的にしていると感じました。

以下、この本に書かれていた印象的な言葉です。

疑問を持てると、情報を鵜呑みにせずに、自分の中で質問を考えて読解することができる

疑問を持ち、考えたその先は結論です。
結論を出すためには、自分の足がしっかりと地面についている必要があるわけですから、素直に飲み込むのではなく、ここまで辿りつきたいです。